好き!が学びの出発点。電車でお出かけ

こんにちは。「このこのリーフ」運営責任者の山口です。 日ごとに秋の気配が深まる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、先日このこのリーフ本八幡教室で、子どもたちと一緒に電車に乗って、国府台にあるカフェ「むうんはあと」さんへおやつを食べに行くという、心温まる活動がありました。

「今日は電車に乗るんだ!」

出発前から、ある男の子が満面の笑みでスタッフに話しかけてくれました。彼は大の電車好き。その瞳は期待に満ち溢れ、キラキラと輝いていました。ホームで電車を待つ間も、入ってくる車両を食い入るように見つめる姿は、まさに探求者のよう。子どもたちの「好き」という気持ちが放つエネルギーの強さを、改めて感じる瞬間でした。

 

「好き」を療育の力に変えるスタッフの視点

今回の活動は、単なる「お出かけ」ではありません。実は、子どもたちの「好き」という純粋な気持ちを、学びや成長の機会に繋げたいという、スタッフの専門的な視点から企画されたものです。

発達に特性のあるお子さんの中には、新しい場所や慣れない活動に対して、不安を感じやすい子も少なくありません。しかし、「大好きな電車に乗れる」という強い動機付けがあることで、その不安というハードルをぐっと下げることができます。

「電車に乗って、おいしいおやつを食べに行こう!」

この魅力的な目標に向かうプロセスの中に、私たちは多くの療育的なねらいを込めています。公共交通機関の利用という社会経験の機会を、子どもたちが最も意欲的に取り組める形で提供する。この素晴らしいアイデアを発案し、子どもたちのワクワクを最大限に引き出す企画を立ててくれたスタッフの着眼点には、いつも感心させられます。

 

社会性を育む、電車での小さな冒険

電車に乗るという活動は、療育の5領域(①健康・生活 ②運動・感覚 ③認知・行動 ④言語・コミュニケーション ⑤人間関係・社会性)の観点から見ても、非常に多くの学びが含まれています。

例えば、<人間関係・社会性>の領域。駅のホームでは黄色い線の内側で待つ、電車が来たら順番に乗る、車内では静かに過ごすといった、公共の場でのルールを自然と学ぶ機会になります。スタッフは、事前にイラストなどを使って分かりやすくルールを説明し、子どもたちが安心して参加できるようサポートしていました。

また、<認知・行動>の領域では、切符の買い方を学んだり(今回はICカードだったかもしれませんね)、電光掲示板を見て行き先を確認したりと、社会生活に必要なスキルを体験的に学びます。「あといくつで着くかな?」と駅の数を数えたり、車窓の風景の移り変わりを楽しんだりすることも、大切な学習です。

こうした一つひとつの経験が、子どもたちの自信に繋がり、「自分もできる!」という自己肯定感を育んでいきます。揺れる車内や人の多い場所でも、子どもたちがパニックにならずに落ち着いて過ごせるよう、一人ひとりの特性を深く理解した上で、適切な声かけやサポートを続けるスタッフの姿は、まさにプロフェッショナルそのものでした。

 

カフェで見せた、たくさんの笑顔と成長

目的地のカフェ「むうんはあと」さんに到着すると、アイスやワッフル、カップケーキなど、ショーケースに並んだ美味しそうなおやつに、子どもたちは大興奮!

「どれにしようかな?」と目を輝かせながら自分で好きなおやつを選ぶ経験は、自己決定の力を育みます。そして、お店の方に「これをください」と伝え、お金を払う(またはそのやり取りを見る)という一連の流れは、素晴らしい<言語・コミュニケーション>の訓練になります。

お友達とテーブルを囲み、同じものを「おいしいね」と言い合いながら食べる時間。好きなジュースを片手に、リラックスした表情で談笑する姿は、見ているこちらまで幸せな気持ちになりました。こうした地域のお店との交流は、子どもたちが社会の一員であることを実感し、地域との繋がりを感じる上で、非常に貴重な経験です。温かく迎え入れてくださった「むうんはあと」の皆様には、心から感謝申し上げます。

 

楽しかった経験が、次の創造へ

そして、私が特に感銘を受けたのは、教室に戻ってきてからの光景です。 カフェへの外出を楽しんだ例の電車好きの男の子が、なんと、今日乗った京成線の電車の立体模型を夢中で作り始めたのです。

楽しかった出来事を、ただの思い出で終わらせるのではなく、自らの手で再現し、表現しようとする姿。それは、今日の経験が彼の心に深く刻まれ、知的好奇心や創造力を大きく刺激した証拠です。スタッフに作り方を教わるでもなく、自分の記憶と観察力を頼りに、細かい部分までこだわって作り上げるその集中力には、目を見張るものがありました。

その様子を、スタッフは決して邪魔することなく、少し離れた場所からそっと見守っていました。必要な時にはさりげなく材料を差し出す。この絶妙な距離感こそ、子どもの主体性を尊重し、探求心を伸ばすためのプロの関わり方なのだと、改めて感じ入りました。彼の素晴らしい作品は、今日の活動がいかに充実していたかを物語る、最高の勲章です。

これからも、このこのリーフでは、子どもたち一人ひとりの「好き」という気持ちに寄り添い、その可能性を最大限に引き出せるような支援を続けてまいります。子どもたちの笑顔と成長が、私たちの何よりの喜びです。

教室見学にいらっしゃいませんか?

このこのリーフでは、利用児童さんの募集を行っております。
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パンくん

ぼくの名前は、パン!みんなから「パンくん」って呼ばれているよ。
興味がある人は、教室の見学においでー♪

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